『けんかのきもち』 柴田 愛子, 伊藤 秀男(絵)表紙

2001年 からだとこころのえほん ポプラ社

「あそび島」で、ぼくはこうたとけんかした。パンチされた。たおされた。くやしかった。なんでだよ! なんでだよ!

 「ぼく」の頭の中で、ぐるぐるとかけめぐる言葉を、そのまま文章にしたようなお話。そこにけんかの「原因」は出てこない。けんかの「きもち」だけが迫力のあるエネルギッシュな絵とともにぐんぐん迫ってくる。そのあとの心の動きや、ぼくの表情も実によく描かれ、シンプルでわかりやすい。対象年齢は3歳児から小学校低学年向け。

   あそび島のモデルになっているのは「りんごの木こどもクラブ」という無認可幼稚園。物語ができるまでのエピソードや、幼稚園の紹介などを書いた冊子が付いているので、あわせて読むと理解が深まるだろう。また、表紙の折り込み部分に、「けんかは素手でやる」など3つのけんかの約束が書かれ、「けんかをするとまえよりもっとなかよくなる」とある。ここに、あそび島の精神がうかがえる。(加久田秀子) - Amazon.co.jp

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